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堺市長選、かみ合わぬ都構想議論 「いいか悪いかわからない」 9日投開票

堺市長選の大阪都構想をめぐる主な発言
堺市長選の大阪都構想をめぐる主な発言

市民の反発強い都構想

 新人3人が立候補し、大阪維新の会と反維新勢力の事実上の一騎打ちとなっている堺市長選(9日投開票)。同市長選で維新と反維新の対決は3度目だが、平成25、29年の過去2回の同市長選では維新が連敗している。維新が掲げる大阪都構想に対する市民の反発が強かったとする見方もあり、「反都構想の牙城」とされてきた堺。今回、市民はどのような判断を下すのだろうか。

 「都構想で堺じゃなくなるのは嫌。堺は昔ながらのまちなので、堺だけで独立していてほしい」

 5月下旬。堺市南区の泉北高速鉄道泉ケ丘駅前で、候補者の街頭演説に耳を傾けていた同区の無職女性(83)はこうつぶやいた。

 無所属の元市議、野村友昭氏(45)を支援する反維新側は「反都構想」を訴えている。一方、元府議の永藤英機氏(42)を擁立する維新は「堺市が都構想に加わるかどうかは、大阪市での都構想の進捗(しんちょく)を見てから議論する」と、看板政策でもある都構想を公約には掲げていない。

 背景には、過去の苦い経験がある。維新が初めて同市長選に候補者を擁立した25年、維新は堺市を含めた都構想を想定していたが、反都構想を旗印に反維新勢力を結集させた前市長の竹山修身(おさみ)氏に敗北。「市民の都構想に対するアレルギー反応が強かった」と維新関係者は振り返る。以降、都構想は大阪市内だけで議論することを余儀なくされた。

 堺ではなぜ、都構想への反発が強いのか。古くから海運の拠点として発展し、戦国時代は南蛮貿易など海外との交流が活発に行われ、自治都市として栄えた堺。近年、人の入れ替わりが激しい大阪市に比べ、長く定住する人が多い。

 ある市議は「だからこそ、堺市という枠組みに愛着を持ち、『大阪都』に組み込まれることに抵抗感が強いのではないか」と見る。

 一方、「暮らし向きなど今までの流れを変えるためにも、都構想は必要」(南区の71歳の無職女性)との声もある。今回の選挙で都構想を公約に掲げないものの、維新代表の松井一郎大阪市長は「将来的には、堺市を含めた広域都構想『グレーター大阪構想』を目指したい」と意欲を燃やす。

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