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【夜間中学はいま】大阪・天王寺夜間中学の創立50周年祝う

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創立50年を迎える天王寺夜間中学の記念のつどい=6月2日、大阪市天王寺区(柿平博文撮影)
創立50年を迎える天王寺夜間中学の記念のつどい=6月2日、大阪市天王寺区(柿平博文撮影)
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 関西の夜間中学(夜間学級)の先駆けとなった大阪市立天王寺中学校夜間学級(大阪市天王寺区)が5日に創立50周年を迎えるのを前に、同窓会主催の記念のつどいが2日、同校で開かれた。卒業生や在校生ら関係者約200人が半世紀の歴史を振り返りながら、これからの夜間中学のあり方などについて語り合った。

 「50年のあゆみ-未来への一歩-」と銘打ったつどいは、生徒らによる朝鮮半島の伝統的な打楽器「チャンゴ」の演奏で幕開け。同窓会会長の吉崎なおみさん(68)が「夜間中学は『あってはならない学校、されどなくてはならない学校』。夜間中学の灯を絶やさないよう一緒に頑張りましょう」とあいさつした。

 昭和43年に大阪で夜間中学の必要性を訴えるビラを配布するなどして同校の開設のきっかけを作った高野雅夫さんは「夜間中学の生命線を握っているのは生徒一人一人。新しくできる夜間中学の目指す方向性が大事だ」などと語った。

 また、卒業生や在校生らが「夜間中学と私」をテーマに、病気や障害、貧困などのために通学できず苦労したこと、夜間中学での学びによって得たものなどについて熱心に話し合った。

 会場となった体育館の壁には、遠足や運動会、夏祭りなど同校の半世紀の歴史を伝える数多くの写真が貼られ、卒業生らが懐かしそうに見入っていた。

 同校は昭和44年6月5日に開設され、これまでの卒業生は1251人に上る。現在の在籍生徒数は27人。学校主催の記念式典は5日に行われる。

 夜間中学は、戦争や貧困などのために義務教育を受けられなかった人たちのために設けられたのが始まり。全国夜間中学校研究会によると、ピーク時の1950年代半ばには全国に89校を数えたが、66(昭和41)年に当時の行政管理庁が夜間中学の早期廃止を勧告し、廃校や閉鎖が相次いだ。

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