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【一聞百見】未来見据え、人と企業の橋渡し パソナグループ副社長 山本絹子さん(63)

 山本 すると、一通り説明を聞いた孫さんが「南部ちゃんさ、もう決めてんだろ」とニヤリ。その一言で皆さんが応援してくださることに。孫さんは事業計画をほぼ見ていなかったと思います。でも、ご自身で事業を立ち上げてきた方々は決断が速いんです。

 --そして、翌年4月末にオープン。震災からわずか1年3カ月後でした。それが「雇用創出」という新しい方向性を生み出す

 山本 それから私は雇用創出の仕事が中心になりました。大企業の50代社員と中小・ベンチャーをつなげる関西雇用創出機構。そこから派生して農業や飲食を通じた地域活性化。

 --政府が盛んに提唱する「地方創生」。そんな一つに私が住むここ淡路島があります

 山本 地方が豊かになって地方で人をはぐくむような国に。平成20年に「チャレンジファーム」を始めました。単なる農業ではなく、いわゆる「6次産業」を興したんです。

「淡路島の恵まれた自然環境を世界の人に」と話す山本絹子さん =兵庫県淡路市の「ハローキティスマイル」(南雲都撮影)
「淡路島の恵まれた自然環境を世界の人に」と話す山本絹子さん =兵庫県淡路市の「ハローキティスマイル」(南雲都撮影)
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 --その後は淡路島での総責任者として複合施設「のじまスコーラ」、「ハローキティスマイル」、アニメパーク「ニジゲンノモリ」などの事業を展開しています

 山本 すべて「雇用創出」が出発点です。実際、地元の多くの方々に働いていただいています。淡路島は都市圏にも近く、恵まれた自然環境を島の皆さんは満喫されていると思いますが、ぜひ世界の人たちに見せてあげてほしい。

 --入社40年。将来の展望について教えてください

 山本 女性の派遣からスタートした会社なので、女性の起業家が地方で活躍してほしい。例えば、女性が地方で起業したら自治体が支援するとか税制を優遇するとか。女性が地方へ来れば男性もついてきます。女性は度胸もありますし、ダメだったらさっさと次の手を考えますから。

     ◇

【プロフィル】山本絹子(やまもと・きぬこ) 昭和30年、京都府京丹後市生まれ。関西大学文学部卒、54年にテンポラリーセンター(現・パソナグループ)に入社。人事部長や常務を経て、平成17年にグループ会社の関西雇用創出機構社長、パソナふるさとインキュベーション社長などを歴任し、29年から現職。阪神・淡路大震災の翌年に開業した「神戸ハーバーサーカス」を成功させたほか、現在は兵庫県・淡路島の地方創生事業の陣頭指揮を執る。南部靖之代表の“右腕”として活躍する。

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