PR

産経WEST 産経WEST

【動画あり】チンパンジーもカニ好き 食べる様子初確認 京大など

ギニア・ニンバ山に生息する野生のチンパンジーがサワガニを捕まえて食べる様子(チューリッヒ大学研究員のカテリーナ・クープス博士提供)
ギニア・ニンバ山に生息する野生のチンパンジーがサワガニを捕まえて食べる様子(チューリッヒ大学研究員のカテリーナ・クープス博士提供)

 西アフリカ・ギニアに生息する野生のチンパンジーが、水たまりのサワガニを捕まえて食べる様子が初めて確認できたと、京都大などの国際研究グループが29日、国際科学誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・エボリューション」電子版に発表した。初期の人類がなぜ、どのようにして水生動物を食べ始めたのかを解明する手がかりになるという。

 研究グループの松沢哲郎・高等研究院特別教授(比較認知科学)によると、ニホンザルなど20種の霊長類がカニを食べることは知られているが、チンパンジーなど人間に最も近いヒト科の類人猿が食べる様子は確認されていなかった。

 研究グループは、ギニアの世界自然遺産・ニンバ山の森林に生息する野生のチンパンジーを観察。2012年に初めて糞(ふん)の中からカニを食べた跡を見つけたため、水たまり4カ所にカメラを仕掛け、延べ2095日間観測した。その結果、石をひっくり返したり泥をかき分けたりしながら、カニを捕まえて食べるチンパンジーの姿が、計181回撮影できた。

 カニの採集は通年で行われていたほか、子連れのメスに多く、カニと栄養構成が近いアリが少ない時期によく見られた。狩猟ができず、肉類を食べる機会が少ないメスや子供が、必要な栄養を補うために食べている可能性があるという。

 これまでは、初期の人類が水生動物を食べ始めたのは森からサバンナに進出し、水辺の近くで暮らすようになってからだと考えられており、松沢特別教授は「初期の人類が、森での暮らしの中ですでに水生動物を食べ始めていた可能性がある」としている。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ