PR

産経WEST 産経WEST

朝晴れエッセー4月月間賞は大阪の佐藤さん「母の足音」に

その他の写真を見る(2/4枚)

 丸橋僕のイチオシは、喫茶店のマスターが、亡くなった母親の分もコーヒーを出してくれた「2杯のコーヒー」。場所に思い出が宿るということを、うまく書けています。

 玉岡 私も、うるっときました。

 眉村 私も次点にしました。「ですます調」がやわらかい空気を生みだし、うまく機能している。

 玉岡 惜しいのが、お母さんの描写。お砂糖をたくさん入れていたとか、筆者に連れてこられて、しぶしぶ飲んでいたとか…喫茶店での時間がどういうものだったかがあれば、完璧でした。

 丸橋 確かに2、3行でもそれがあれば、2杯のコーヒーの存在が引き立ちましたね。

 玉岡 欠けてしまったもの、この作品ならお母さんの不在を読者に伝えるには、存在した状態を書いておいた方がいい。

 丸橋 イチオシの他では、僕と玉岡さんが「フルーツ牛乳」を選んでいますね。

 玉岡 牛乳配達をしているKちゃんの優しさが伝わります。ただ、筆者がKちゃんのことをどんな風に思っていたのかが書かれていないのが残念です。

 丸橋 眉村さんが選んだ「孫からの手紙」は、僕も次点にしました。元警察官の筆者の目を怖がる5歳の孫娘から、「わたしをねらわないでね」と書かれた手紙をもらったという。

 眉村 話が面白い。榎本冬一郎の「夏(なつ)痩(やせ)のわが眼光をもてあます」という俳句を思い出しました。

 玉岡 ただ、ネタがいいのに構成がもったいない。タイトルも「わたしをねらわないでね」の方がいいです。読者を引っ張る仕掛けをしていってほしい。

 丸橋 レベルが高いからこその要求ですね。「朝晴れエッセー」にリニューアルしてから、投稿数がものすごく増えました。新たな掲載エリアとなった東日本からの投稿が、西日本を上回っています。

 玉岡 そんなに! それだけ書きたい方がいらしたんですね。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ