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認知されにくい読み書き障害 UDフォントを使うと 

線の太さを均一に

 日本で支援が進まないのはどうしてか。藤堂会長は「『発見の遅れ』が挙げられる」と指摘する。音が1つに限定される日本語と違い、アルファベットは単語によって音が多様に変化するため、文字と音を結びつけて理解するのが難しい。英語圏でディスレクシアの発症が表面化しやすい大きな理由だ。

 藤堂会長は「小学校高学年から中学にかけて英語を学んだときに、初めてディスレクシアだと分かる子供が多い。だが、教師や保護者から『努力が足りない』と片付けられることが少なくない」と話す。

 藤堂会長によると、「読みにくさ」は書体によって左右され、わずかな変化で劇的に改善されるケースがあるという。そこで考案されたのがUDフォントだ。奈良県教委と同県生駒市が今年度導入したUDフォントは、印刷媒体向けデジタル文字フォント(書体)を製作するモリサワ(大阪市浪速区)が考案した。

 UDフォントは、明朝体やゴシック体などの一般的な書体と比べ、文字そのものの形を認識しやすい。たとえば明朝体では「とめ」「はね」「はらい」が表現され、線の太さが均一ではないが、UDフォントではそれが一定の太さに保たれている。また、濁点や半濁点を大きくする工夫が施され、より手書きに近いのが特徴だ。さらにアルファベットでは「bとd」「pとq」など鏡文字になりやすいものを、左右非対称の形状にしているという。

 同社の担当者は「誰もが読みやすい書体を模索して作成した。今後、情報通信技術(ICT)を活用した教育が進む中、ニーズを実感している」と話す。

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