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新キャンパス間に合わず…大阪市立大と大阪府立大の統合

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 大阪府市が令和(れいわ)4(2022)年度に、新大学への統合を目指している、大阪市立大と大阪府立大をめぐり、新しい“顔”でもあるメインキャンパスの整備が開学には間に合わないことが確実となっている。候補地には森之宮地区(大阪市城東区など)が有力視されているが、詳細は決まっていない。両大学の運営法人は今春統合されたが、新大学への統合自体は府市両議会で関連議案の可決が必要。メインキャンパスの整備や開学時期をめぐり、議論を巻き起こしそうだ。

 今月1日に「公立大学法人大阪」が誕生、「1法人2大学」としてスタートした両大学。現在、「1法人1大学」となった場合の運営計画を取りまとめる作業が進められている。

 法人の担当者によると、4年度に開学するためには、遅くても2年10月には文部科学省へ認可申請しなければ間に合わないという。申請の際には、新大学の授業科目や学部学科・大学院の構成、入学者の受け入れ方針、教員配置など多岐にわたる書類が必要だ。

 「今年の夏ぐらいにも構想、骨格をまとめ、事前に文科省へ相談にいきたい」と担当者。確実に認可を得るため、大型連休明けの5月から、急ピッチで骨格づくりを進める予定だ。

 中でも新しく整備されるメインキャンパスは、名称とともに注目される。

 現在の両大学のキャンパスは計5カ所。府市と両大学は、メインキャンパスを交通アクセスがよく、産学連携がしやすい大阪市中心部の都心に設置する構想を描いてきた。

 そこで浮上したのがJR大阪環状線に近い森之宮地区だ。昨年10月、市議会で当時市長だった吉村洋文・府知事は同地区南側の府立成人病センター跡地(東成区)が有力候補との考えを提示。知事に就任直後の今月にも、森之宮地区がふさわしいとの考えを示し、「スピード感をもって進めたい」と強調した。

 大学側も賛同しているが、同跡地が活用できたとしても工事期間などを踏まえると、開学の目標までにメインキャンパスの整備は間に合わない。

 その上、4年以上は既存のキャンパスを利用することになる可能性が高く、メインキャンパスに通わずに卒業する学生が出る恐れも。「名ばかりの統合といわれてしまうのでは…」。大学関係者からは懸念する声も上がる。

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