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高橋尚子さん、涙こらえ小出義雄さんに感謝 「心が動く話をしてくれた」

亡くなった小出義雄氏について、記者の質問に答える高橋尚子さん=長良川競技場(撮影・甘利慈)
亡くなった小出義雄氏について、記者の質問に答える高橋尚子さん=長良川競技場(撮影・甘利慈)
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 2000年シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さん(46)が26日、岐阜市内で取材に応じ、24日に亡くなった元指導者の小出義雄さん(享年80)について、「毎日毎日、一緒に走ってくれたことが一番の思い出」と語った。

 小出さんは3月下旬に体調を崩して入院。高橋さんは4月に入ってから何度もお見舞いに出かけた。2人でシドニー五輪のころの練習日誌を振り返り、「このメニューは鬼ですよ」と話しかけると、小出さんが「お前はよく走った。でも、これはさすがにむちゃだな」と笑うこともあったという。訃報を受け、25日には千葉県佐倉市の小出さんの自宅を弔問に訪れた。「手を握り返してくれる力がないことが信じられない気持ちでいっぱいだった」と涙をこらえながら話した。

 五輪の金メダルや世界記録の樹立など輝かしい実績を残したが、選手として一番つらかったのは1999年の世界選手権(セビリア)を左膝の負傷でレース当日に棄権したとき。小出さんからは「山に例えると、8合目まで登ってきたけど吹雪になった。ここは我慢して一回下りよう。もっと大きな山に登らせてやるから」と声をかけられたという。その言葉通り、翌年の五輪で金メダル。「例え話でも、心が動くからこそ前を向いて走れた。感謝の思いでいっぱい」と振り返った。(丸山和郎)

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