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【フェルメール事典】第3部(10)「盗難」政治的要求の“人質”に

ヨハネス・フェルメール《恋文》1669-1670年頃 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893
ヨハネス・フェルメール《恋文》1669-1670年頃 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893
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 「フェルメール展」で展示されている「恋文」「手紙を書く婦人と召使い」を含め、4点のフェルメール作品が過去に盗難の被害に遭っている。

 「恋文」が盗まれたのは、オランダからベルギーの展覧会に貸し出されていた1971年9月。作品を“人質”に難民への義援金を要求した青年はすぐ逮捕された。だが、作品はナイフで木枠から切り取られて丸めて持ち出されたため、画面がひび割れ、絵の具が大量に剥がれ落ちる深刻なダメージを受けていた。修復して元の姿を取り戻すまでに、約1年を要した。

 「手紙を書く婦人と召使い」は、74年と86年に2度盗まれながらも捜査によって取り戻された。今回は展示されていないが、「ギターを弾く女」も無事に戻った。だが、米国の美術館にあった「合奏」は、90年の犯行から30年近くたった今も行方不明のままだ。=おわり

(「フェルメール事典」第1部~3部は、文化部・藤井沙織が担当しました)

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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