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【夕焼けエッセー3月月間賞】眉村さん「男親への気持ちよく出ている」 玉岡さん「外で見つけた父の側面を表現」

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 夕焼けエッセーとしては最後となった月間賞選考会。3月掲載の作品は介護や親子の関係を描いたもののほか、定年後の新たな生活をつづった作品が多く、新たなジャンルとして確立しそうと話題に。選考委員は作品と自身の思い出を重ねたり、声を上げて笑ったりしながら選考を進め、今月から始まっている「朝晴れエッセー」への期待を高めた。

 丸橋 今回はずいぶん、ばらけましたね。でも眉村さんと僕のイチオシが重なっています。父親が営んでいた店の常連客を通して、反発していた父親への思いを新たにする「父と大山(だいせん)」。玉岡さんも次点にされています。

 眉村 男親に対する息子の気持ちがよく出ている。自分の気持ちだけで親を判断していたのが、他の人に言われて変わる。50歳を過ぎるとそうなるのかな。年齢が目を開かせたという感じがある。

 玉岡 家族は近い存在だからこそ、相手の一面しか見えない。外に行って違う側面を発見したということが、うまく表現されています。

 眉村 大山とお父さんを重ねるところもいい。有名だけど地味。これが富士山や六甲山だと違う。

 玉岡 ただ、筆者と父親の今の関わりや、残った商品を売るときの父親の様子が分からない。「頼む」と言ったとか、何かあればより良かったです。

 丸橋 それにしても、読んでいると自分と父親とのことが思い出されます。娘と父親だとまた違う関係性になりますね。「バナナ」にあったような家庭が多いように思います。

 玉岡 娘の高校の卒業式と筆者の入院が重なって、互いに卒業おめでとうも退院おめでとうもない。でも卒業旅行のお土産はある。ドライな娘がリアルでいいですね。

 眉村 客観的に書けていて面白い。こんなもんや、という感じがよく出ています。

 丸橋 玉岡さんは「ピアノ」をイチオシにされています。

 玉岡 毎日弾いていた娘がいなくなって、誰も弾かなくなって、ほこりを被って…そこに現れた孫娘。ピアノを通じて描かれた歴史がいいなと思いました。昔、ピアノは家庭の豊かさの象徴でしたよね。共感した方も多いのではないでしょうか。

 丸橋 そう思います。眉村さんが他に選んでいるのは「コンビニ弁当」。割り箸ではなく、会社に持参したお箸でコンビニ弁当を食べるお話でした。僕も次点にしています。

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