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【卓球ニッポンの「戦型」】(中)女子で貴重な「本塁打型」早田ひな

 その早田が今年2月、ポルトガル・オープンの3回戦で元世界ランク1位、劉詩●(=雨かんむりに文の旧字体)(中国)を4-2で破る大金星を挙げた。

 早田を中学3年のときから指導する石田大輔コーチは、現在も世界ランク5位の劉の実力を「前陣での打球の速さは、今も世界トップクラス」と評する。その劉と前陣で打ち合っても、太刀打ちするのは容易ではない。だからこそ、中陣で待って返球する早田の持ち味が生きる。

 もちろん、「中陣も前陣もできないと、中国選手には勝てない」。そこで中陣での強打だけでなく、バックハンドレシーブのチキータも交えて前陣で先手を打てたことも勝因の一つだった。

 女子選手の一般的な特徴を、石田コーチは野球に例えて説明する。「基本的に皆、こつこつヒットを打つアベレージヒッター。体幹が弱いため、前陣で速く打たなくては、という意識が働いてしまう」。そのなかで、貴重なホームランバッタータイプが早田なのだという。本塁打を打てる早田が打率も稼げるようになったとき、すなわち1人でダブルスの伊藤の役割も担えるようになったとき、念願の「打倒中国」が見えてくる。

 【用語解説】ドライブ攻撃型 ボールにドライブ回転(前進回転)をかけた強打を放つ攻撃的なプレースタイル。現在、世界的に主流となっている。卓球台近くの前陣で速いテンポの攻撃を展開する張本智和(木下グループ)や丹羽孝希(こうき)=スヴェンソン=のほか、台からやや離れた中陣からの強打が持ち味の早田のように、さまざまなタイプがいる。

 

 石川ら長きにわたり先頭を走ってきたエースに10代の若手も台頭し、2020年東京五輪で悲願の金メダルを狙う卓球ニッポン。前哨戦ともいえる世界選手権個人戦の開幕を前に、「戦型」からその現在位置を探る。

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