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大阪の唯一の村で「大人の棚田塾」千早赤阪村の賭け

 昨秋の収穫時、塾生らは地元有志らでつくる「下赤阪棚田の会」メンバーの指導を受け、田んぼ15枚分(約1190平方メートル)の刈り取りを進めた。会長の千福(せんぶく)清英さん(68)は「これで終わりにするのではなく、塾生らには(今後も)この地で米作りに励んでもらえれば」と期待を寄せた。

体験プログラムに活路

 全国には棚田保全のために多彩な「体験プログラム」を取り入れるケースもある。

収穫の時期を迎え、黄金色に染まった下赤阪の棚田=大阪府千早赤阪村(同村提供)
収穫の時期を迎え、黄金色に染まった下赤阪の棚田=大阪府千早赤阪村(同村提供)
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 約3・2ヘクタールに大小375枚の田が広がる千葉県鴨川市の「大山千枚田」。房総半島にあり、東京から最も近い棚田として知られる。

 この棚田を守るNPO法人「大山千枚田保存会」は、子供らに農業の重要性を伝える点を重視。約10年前から田植えをはじめ、わら細工作成、郷土料理を作るといった多彩な体験プログラムを導入している。

 農村文化と触れあう機会を提供することで農業への理解を深めてもらう狙いがあり、東京を中心に千葉県内外から年間約5千人の小学生が訪れる。こうした取り組みを通じて、国民全体で農業や農村を守る意識を育むことが目標という。

 実際、棚田の現状は楽観視できない。農林水産省によると、昭和63年に国内の水田は約289万ヘクタールあったが、平成29年で約242万ヘクタールにまで減少している。

 棚田保全活動を支援するNPO法人「棚田ネットワーク」(東京都)は昭和63年の棚田の面積を「約22万ヘクタール」と分析。現在の棚田に関する正確な統計はないが、通常の水田と比べて維持が困難な点から考えても、相当な面積が減ったことは確実といえる。

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