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訪日外国人が見たニッポンの選挙 日本は不思議の国か

 一方、カナダのマーシェンド・ローリエさん(27)は、選挙カーが候補者名を連呼する点に、「もっと政策を訴えたらいいのに。名前だけの連呼で走らせる意味はあるのか」と懐疑的だ。散策を楽しんでいた米国人のルーシン・ポリーナさん(27)は「うるさくてかなわない。私が有権者なら絶対に投票しない」と否定的だった。

有権者との接点足りぬ

 日本の選挙運動に疑問を投げかけるのは、観光客だけではない。京都市内に住んで15年のフィンランド人、ハッカライネン・ニーナさんは「いまだに日本の選挙運動は不思議な点ばかり」と打ち明ける。

 フィンランドでは、候補者が街中にブースを設営し、有権者が直接質問することが可能。テレビでも候補者同士が主張をぶつけ合い、街中に貼られる政党のポスターには、選挙を通じて訴えたい内容を明示しているという。

 ハッカライネンさんは「選挙カーで支持を呼びかけるのもいいが、政策や人柄を知る場を増やし、この人に投票したいと思わせるような選挙運動が必要なのでは」と話す。

制約多すぎ!?公選法

 外国人から賛否の声がある選挙カーだが、大阪大大学院人間科学研究科の三浦麻子教授(社会心理学)らのグループの研究では、候補者の好感度アップにはつながらなくても、得票に結びつくことが示された。

 研究グループは平成27年の兵庫県赤穂市長選に立候補した3人のうち、1人の男性候補に密着。選挙期間中、候補者の選挙カーに同乗し、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)機能を利用して移動経路を計測したほか、連呼行為や街頭演説にかけた時間をそれぞれ分単位で記録した。

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