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夜間中学はいま(4)「消えた子供」に芽生えた選択

 山崎さんの知らない時代を生きてきたクラスメートは、人より苦労の多い人生をさまざまに語ってくれた。戦争を体験した人の生の声も初めて聞いた。自分と同じように、義務教育を受けていない後ろめたさ、悔しさなど複雑な思いを重ねてきた人たちだ。「学校に通うことは夜間中学生にとって『当たり前』ではなかった。みんながどんな思いで夜間中学に入ったのかを考えると、切なくなります」

 「学び」とは何か。人としてのあり方や生き方も夜間中学で学んだ。

 ■一本の命綱

 「将来」の二文字に山崎さんの気持ちは揺れ動く。

 学校と無縁だった頃、「将来の夢」は別世界のことだった。夜間中学に通うようになり、将来に少し光が差した。だが、将来への不安が消えたわけではない。ただ、その意味合いは異なる。「以前は自分には何もなくて、どうしたらいいのか分からない不安。今は夜間中学を卒業した後、高校へ進学するのか就職するのか、選択の迷いです」

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