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【大学発】酒造企業との連携提案 大阪大谷大(上)

大学内の臨床薬学教育研修センターで実習に取り組む竹橋春香さん
大学内の臨床薬学教育研修センターで実習に取り組む竹橋春香さん

 昨年12月下旬、商業複合ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)23階にある大阪大谷大学(大阪府富田林市)のハルカスキャンパスでユニークな催しが開かれた。薬学部が連携協定を結ぶ大阪南医療センター(同府河内長野市)と共同で企画した学生の研究発表会。薬学技術を活用した日本酒の商品評価を行い、酒造企業との産学連携を提案するのが狙いだ。

 同学部薬学科6年の竹橋春香さん(23)は11月から病院実習の一環で参加。大学がどう貢献できるのかをまとめ、大学教員やセンターの薬剤師ら約20人の前で発表した。「初のプレゼンで緊張しましたが、貴重な体験になりました」と振り返る。

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 当日は大学の地元である南河内エリアの蔵元がつくる瓶入りの地酒2種類と大手メーカーの紙パック入りの日本酒を用意。竹橋さんは病院実習の空き時間を使い、商品評価に用いる評価シートを1週間がかりで作成した。

 回答の選択肢の参考にしたのが、学内の実験でも用いる官能評価試験だ。人間の味覚や嗅覚、視覚などを調べるもので医薬品の評価にも使われる。竹橋さんは味や風味だけでなく、容器のデザインや持ち運びやすさも評価項目に加え、実際の商品評価では公平さを期すため、最初に口にする酒の順番も一人ずつ変えることに。「マーケティングの観点を取り入れることで視野が大きく広がりました」と話す。

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 プレゼンでは産学連携で貢献できる具体的なプランを披露した。例えば、大学側は「醸造メカニズム」(薬学部薬学科)、「酒の歴史」(文学部歴史文化学科)、「二日酔いの影響」(人間社会学部スポーツ健康学科)の研究が可能とし、同センターには「健康的な酒の飲み方」の面で研究協力を打診できると提案した。今後、大学側は酒造企業との連携を模索していくという。

 「この取り組みがきっかけとなり、地域貢献できればすばらしいですね。そのためにも薬の可能性を追究していきたい」。竹橋さんは力を込めた。

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