尼崎中2いじめ自殺で市長謝罪 遺族と初めて面会
兵庫県尼崎市で平成29年12月、市立中学2年の女子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、稲村和美市長は10日、市役所で女子生徒の遺族と初めて面会し、教員がいじめを示唆するアンケートを放置するなどした不適切な対応について「事態を重く受け止めている」と謝罪した。
この日は、市教委が再発防止策などを市長に報告する「市総合教育会議」が開かれ、遺族も傍聴。稲村市長と遺族の面会は会議終了後に非公開で行われた。
面会後に報道陣の取材に応じた稲村市長によると、遺族側からは「もっと早く面会したかった」との指摘があり、再発防止に力を入れるよう要望を受けたという。
女子生徒の母親(47)は「娘は亡くなったが爪痕は残してくれたと思う。尼崎がいじめ防止のモデル都市になってほしい」と話した。
市教育委員会が設置した第三者委員会は今年3月に報告書を公表。女子生徒へのいじめと教諭らの不適切な対応を認定した。