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【竹島を考える】韓国の赤化とは赤子(あかご)化 下條正男・拓殖大教授

 しかし「独立宣言文」の文言がいかに立派であっても、それで独立ができるものではない。それは「ロウソク革命」で朴大統領を失墜させた後の韓国の国内状況が物語っている。市民型民主主義で誕生した文政権は、歴史的根拠がないまま過去の清算を求める市民団体に迎合する、ポピュリズム政権に堕してしまった。

韓国同様、赤子化している今の日本

 この韓国に対して、日本側の対応も稚拙というほかない。歴史問題を外交カードとする韓国側に対して、経済制裁で応じようとしているが、これはかつての武力を背景に行われる専制的な政治である「武断政治」と同じ手法で、日韓関係を混乱させるだけである。韓国の赤化とは、共産化というよりも赤子(あかご)化で、その赤子に体罰を加えれば虐待になる。

 日韓関係が複雑になるのは、1954年の韓国による竹島の武力占拠を放置してきたからである。その解決のため島根県議会は2005年に「竹島の日」を制定したが、日本政府にはそれに対応する体制が整っていない。

 日本には、領土や国家主権に関する事案を専担する担当大臣がいるはずだが、色丹島(しこたんとう)を「しゃこたんとう」と読み間違えたり、「官僚が書いた原稿を間違えずに読む」といった基本方針を述べたりした大臣もいる。

 この状態で、韓国に経済制裁を科して何の意味があるのだろうか。伊藤の時代には、日韓の歴史に対する深い理解と、相手国の立場を尊重した知見があった。だが日本政治の現状は、韓国と同様、赤子化していると言わざるを得ないことを忘れてはいけない。

   ◇ 

 【プロフィル】下條正男(しもじょう・まさお) 竹島問題研究の第一人者。拓殖大国際学部教授。平成17(2005)年に島根県が設立した「竹島問題研究会」の座長。著書に「竹島は日韓どちらのものか」(文春新書)など。

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