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【うめきたto the world】ナレッジキャピタル、起業支援に参入へ

ナレッジキャピタルのスタッフらと意見交換するスタートアップ志望の大学生ら=大阪市北区
ナレッジキャピタルのスタッフらと意見交換するスタートアップ志望の大学生ら=大阪市北区

 「スタートアップ」という言葉は皆さんも一度は耳にしたことがあるだろう。新しいビジネスを、比較的短期間で成長させるために起業することを指すものだ。そのスタートアップを促進しようと、世界の都市が競い合っている。

 大阪駅北の知的創造・交流の場「ナレッジキャピタル(KC)」(大阪市北区)にも先月、タイ国家イノベーション庁の一行が訪れ、われわれと意見交換を行った。同国は「スタートアップ・タイランド」などの取り組みを積極的に推進している。先方からの強い要望を受け、相互交流を行う基本協定を締結すべく、現在、協議を進めているところだ。

 かつて、日本のスタートアップは、ウェブ上でのサービスやスマートフォンのアプリ開発といった分野が多かった。だが、最近では人工知能(AI)やロボット、ヘルスケアなど技術的なハードルや、資金面などの課題が多い分野へと移行しつつある。それだけに、「これからの起業は容易ではない」との声もある。

 先日、起業を考える関西の大学生にKCで話を聞いた。フードロスの解決に向け、規格外農産物を販売する「タベモノガタリ」を起業し、今春、神戸大学農学部を卒業する竹下友里絵さんや、音声を指点字の振動に変換し、盲(もう)ろう者に伝えるデバイス「ゆびとん」を開発した大阪大学大学院博士課程の山蔦栄太郎さんら多くの学生と意見を交わしたところ、資金調達だけではない、起業にまつわる悩みや本音が見えてきた。

 KCはこれまで、特にスタートアップに特化した機能やサービスは提供していなかった。だが、日本発の新産業を育てるためには、起業の件数を増やすことが必要だ。時代の趨勢(すうせい)を踏まえ、社会の要求に応えるために今こそ、われわれもスタートアップに焦点を当てた取り組みを始めたいと考えている。KCらしい特徴のある新しいプラットフォーム(基盤)を構想中だ。

     

 野村卓也氏(のむら・たくや) 一般社団法人ナレッジキャピタル総合プロデューサー。大阪府生まれ。平成4年にスーパーステーションを設立し、現在も社長を務める。グランフロント大阪の中核施設「ナレッジキャピタル」の開業に先立ち、20年からコンセプト立案や事業戦略などを手がけた。関西大、大阪芸術大、大手前大の客員教授。29年から内閣府政策参与も務める。

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