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【夜間中学はいま】(2)20年通って卒業…仲間に感謝

「青春」取り戻す機会にも

 日本にルーツを持ちながら中国で育ち、高齢になってから来日した引き揚げ者にとって、日本語を学ぶことは相当難しい。この日、卒業生代表であいさつした尹广有(イン・グァンユウ)さん(71)も苦労を重ねた一人だ。

 「学びの大切さと楽しさを教えてくれた先生方、一緒に勉強した仲間たち、長い間お世話になりました」。尹さんは手にした紙の文字を追い、かみしめるように読み上げていた。

 満蒙開拓団の一員として中国・東北部に渡った日本人の母親のもとに誕生。母親は1961年、34歳で亡くなったが、当時は日中に国交がなく「日本に帰りたくても帰れなかった」。

 その後、母の祖国で暮らしたいと20年あまり前に来日。友人の紹介で夜間中学に入った。家計や子供の学費を稼ぐため、働きづめの日々。夜間中学に毎日通えるようになったのは、入学9年目からだった。

 中国育ちのため漢字の意味は理解できたが、戸惑ったのは、日本語ならではの音読み、訓読み。「年を取ってからの勉強は大変。なかなか上達しませんでした」と振り返る。

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