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和牛受精卵不正輸出 中国の牧場関係者から依頼か

日本から中国に持ち出された輸送容器の類似品(農林水産省動物検疫所提供)
日本から中国に持ち出された輸送容器の類似品(農林水産省動物検疫所提供)

 和牛の受精卵と精液が中国に不正輸出された事件で、家畜伝染病予防法違反などの容疑で大阪府警に逮捕された焼き肉店経営、前田裕介容疑者(51)らの携帯電話に、中国・海南島の牧場関係者との通信履歴があることが18日、捜査関係者への取材で分かった。

 前田容疑者は、府警の調べに「中国人から頼まれた」と話しており、府警は、この牧場関係者から依頼を受けた可能性もあるとみて調べている。

 府警によると、昨年6月、前田容疑者から運搬を依頼された無職、小倉利紀容疑者(64)が、大阪発中国・上海行きのフェリー内で、保冷容器の中に和牛の受精卵や精液を注入した365本のストローを所持したとされる。中国当局が持ち込みを認めず、帰国した小倉容疑者が農林水産省動物検疫所に申告して事件が発覚した。

 捜査関係者によると、前田容疑者らから押収した携帯電話の通信履歴を調べたところ、中国南部の海南島で牧場を経営する関係者とやりとりした形跡が確認されたという。

 前田容疑者は「受精卵の持ち出しが違法とは知らなかった」とする一方、「知人の中国人から頼まれ、小倉容疑者に依頼した」と供述。府警は中国から大量の持ち出しを指示した人物がいるとみて、流出の経緯の特定を進めている。

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