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【ダブル選 民意の行方(上)】火種は「公明修正」

8日、大阪維新の会の会合であいさつする松井一郎大阪府知事(左)。自身が市長選に、吉村洋文大阪市長(右)が知事選にそれぞれ入れ替わって立候補すると表明した=大阪市
8日、大阪維新の会の会合であいさつする松井一郎大阪府知事(左)。自身が市長選に、吉村洋文大阪市長(右)が知事選にそれぞれ入れ替わって立候補すると表明した=大阪市

 「公明党にだまされたまでは一生後悔する」

 「このまま終われば、死んでも死にきれない」

 3月8日、大阪維新の会本部で開かれた記者会見。代表の松井一郎氏と政調会長の吉村洋文氏は、それぞれ知事・市長を辞職し、立場を入れ替えてダブル選に臨む心境をこう表現した。

 大阪都構想の局面打開のために首長選を仕掛けるのは、維新のいわば“お家芸”。だが、今春のダブル選実施の是非を尋ねた事前の情勢調査では「反対の方が多かった」(維新幹部)という。11~12月の任期満了を待つプランもあったが、2人の性格がこれを許さなかった。

 維新にとっては「攻め」の辞職だが、他会派から見れば「投げだし選挙」(立憲民主党府連の辻元清美代表)。今回のダブル選は、入れ替えという維新の奇策の大義も争点になる。

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 《慎重かつ丁寧な議論を尽くすことを前提に、今任期中で住民投票を実施すること》

 すべての火種はこの一文にあった。維新と公明が平成29年4月に交わした合意書の2項。履行を求める維新に対し、公明は「議論が尽くされていない」と応じなかった。

 維新側が最初に作成した素案には、前提条件はなかった。時期も「今任期中」ではなく、維新が当初目標としていた30年10月だったが、公明側の打ち返しで修正されたという。公明と決裂した今、維新幹部は「都構想を時間切れに追い込む布石が打たれていた」と悔やむ。

 一方の公明側は「慎重かつ丁寧な議論とスケジュールはセット。それを一貫して主張している」(府本部の佐藤茂樹代表)と、「だまされた」非難は当たらないとしている。

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 府市両議会で過半数を持たない維新は、公明現職がいる衆院選挙区に候補者を擁立しない見返りとして、都構想の住民投票実施に協力を迫ってきた。

 公明は支持母体である創価学会本部の意向もあり、前回(27年5月)の住民投票実施は容認したものの、都構想には反対の立場だ。大阪市を廃止する制度なだけに公明市議団の反発は強く、党内でも国会議員や府議と市議とでは、住民投票に対する温度差があるとも言われてきた。

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