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【フェルメール事典】第2部(5)「インディアンイエロー」牛の尿で作る絵の具

ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF
ヨハネス・フェルメール ≪取り持ち女≫ 1656年 ドレスデン国立古典絵画館bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF

 フェルメール作品の色の中で、青と並んで印象深いのが「黄色」。好んで使われた顔料は「インディアンイエロー」というインド・ベンガル地方の特産品で、マンゴーの葉だけを食べさせた牛の尿を集めて乾燥させるという、驚きの方法で作られていた。

 やや赤みを帯びた黄色で多くの画家に愛用されたが、牛は過度の栄養失調状態を強いられるため、衰弱死が多発。製法が知れ渡ると動物虐待にあたるとして非難され、1908年以降は市場での取引が禁じられた。なお、インディアンイエローという色名は、今も色を似せて調合された顔料に使われている。

 青と黄の色彩は「反対色」の関係で、互いの色を引き立て合う。フェルメール作品には「手紙を書く女」や「恋文」など、青と黄による視覚的な効果を生かした作品が複数ある。

     

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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