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夕焼けエッセー2月月間賞選考過程 玉岡さん「寒さ、勤勉さの映像浮かぶ」 眉村さん「恋文は素直に、格好つけず」

「夕焼けエッセー2月月間賞選考会」の選考にのぞむ眉村卓さん(右)と玉岡かおるさん=1日、大阪市浪速区(柿平博文撮影)
「夕焼けエッセー2月月間賞選考会」の選考にのぞむ眉村卓さん(右)と玉岡かおるさん=1日、大阪市浪速区(柿平博文撮影)
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 2月掲載の夕焼けエッセーは、大阪市立美術館(同市天王寺区)で開催中の「フェルメール展」に合わせて募集した「恋文」エッセーのほかにも、配偶者や母親ら身近な人に焦点を当てた作品がずらり。月間賞選考会は、家族の愛情に共感したり、投稿者の恋愛模様を想像したりしながら進行。月間賞と合わせて、2月限定の「恋文賞」も選んだ。

 丸橋 「恋文」エッセーに139通もの投稿をいただき、特別編として2月12日から14作品を掲載しました。初投稿という方も多くて、うれしい限りです。それでは、眉村さんイチオシの「弁当」から。妻が作る弁当を通した夫婦のやりとりを、面白く捉えて書いていますね。

 眉村 他の作品とは違うお話で面白いし、文章もうまい。

 玉岡 私がいつも問題視しているラストの書き方もうまいですね。上級者のシメです。

 丸橋 エッセーとしての完成度が高いですね。

 玉岡 ベタベタせず適度な距離感で、客観性をもって書けています。ただ心を揺さぶられる作品ではないので、次点にしました。

 丸橋 玉岡さんのイチオシは「寒い日の温かい思い出」ですね。冬の北海道で、少しでも子供を温めようという母親の姿が描かれています。僕も次点に選びました。

 玉岡 文章に課題はありますが、読んでいてエピソードの映像が浮かびますし、伝わってくる北海道の寒さ、母の忍耐強さや勤勉さにやられました。

 眉村 いいお話ですが、著者が雪の中でどんな靴を履いていたのか書かれていないのが気になる。

 丸橋 幼い頃の話ですから、覚えていなかったのかもしれませんね。僕のイチオシは恋文の「大切な人」。「闘病中に僕達は夫婦になりました」という一文に打たれました。眉村さんも選んでいますね。

 眉村 のろけるのなら格好つけず、ここまで素直にやるのが強い。

 玉岡 「大と小」「黒と白」という自分と妻の対比はうまいし、エピソードもいいんですが…最後の1段落が、ちょっともう、おなかいっぱいです。

 丸橋なるほど。ラブレターの代筆を頼まれた筆者の初恋を書いた「嗚呼、恋文」は、お2人とも選んでいますね。

 眉村 代筆は、私も中学時代に2回ほどしましたね。

 玉岡 私も書きました。成功率も高かったんですよ。この作品は客観的に書けています。恋文とはいえエッセーですから、読者としてはこういう方が読みやすい。

 眉村 小説的な要素もあっていい。相手の女性が、喜ぶのではなく、やめてくれと言う。これが面白い。人間の心のややこしさが出ている。

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