PR

産経WEST 産経WEST

【フェルメール事典】第2部(3)「ヴィオラ・ダ・ガンバ」ジブリ映画にも登場

ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900 (25.110.24). Image copyright (C) The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY.
ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900 (25.110.24). Image copyright (C) The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY.

 「リュートを調弦する女」の絵をよく見ると、わかりにくいが、床の上にチェロのような楽器が寝かせてある。これがヴィオラ・ダ・ガンバという擦弦(さつげん)楽器(弓などで弦をこすって奏でる楽器)。形状はバイオリン属と似ているが、構造や奏法が異なる。

 胴体の穴の形はバイオリン属が「f字」なのに対して「c字」が多く、弦を押さえる部分にはギターのようにフレット(金属のライン)がある。高音域を出す小さな楽器から低音域の大きなものまであるが、いずれもヴィオラ・ダ・ガンバ(脚のヴィオラ)の名の通り、脚の間に構えて弾く。

 なお後にバイオリン属へ発展するヴィオラ・ダ・ブラッチョ(腕のヴィオラ)も同時期に存在していた。

 次第に音量で勝るブラッチョが中心的な存在となり、ガンバは18世紀後半に表舞台から姿を消してしまう。

 だが後に古楽の復興に伴って復活し、ジブリ映画「耳をすませば」の合奏シーンではリュートとともに登場している。

     ◇

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」(https://www.vermeer.jp/) 大阪市立美術館(同市天王寺区 https://www.osaka-art-museum.jp/ )で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ