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【フェルメール事典】第2部(2)「リュート」琵琶と同じルーツ

《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900 (25.110.24). Image copyright (C) The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY.
《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館 Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900 (25.110.24). Image copyright (C) The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY.
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 「リュートを調弦する女」をはじめ、西洋絵画にたびたび登場するリュートは、洋なしを割ったような形が特徴の撥弦(はつげん)楽器(弦をはじいて奏でる楽器)だ。

 アラブ地方のウード(アラビア語で木)が欧州に伝わり発展したもの。独奏や伴奏、合奏と活躍し、特にルネサンス時代に人気を博した。他の楽器の隆盛に伴い次第に影を潜めたが、現代になり、繊細な音色に再び注目。教室が開講されたりコンサートが開かれたりしている。

 ウードからさらに起源を遡(さかのぼ)ると、中央アジアのバルバッドに行き着く。このバルバッドがシルクロードを渡って生まれたのが琵琶。つまりリュートと琵琶は遠い親戚(しんせき)のような関係だ。

 さて「リュートを調弦する女」をよく見ると、調弦しようとしているのは高音の弦なのに、弾こうとしてるのは低音の弦。構図を優先したのか、それとも、合奏相手の恋人を思い気もそぞろな状態なのか。

     ◇

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」(https://www.vermeer.jp/) 大阪市立美術館(同市天王寺区 https://www.osaka-art-museum.jp/ )で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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