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【衝撃事件の核心】空き巣を生んだ不動産業界の危ない「慣習」

空き巣の手口
空き巣の手口

 ワンルームマンションを狙って空き巣を繰り返していた男が昨年秋、大阪府警に逮捕された。男はマンションの空き部屋に侵入し、ベランダ伝いに隣室に移動する手口で20件以上の犯行を重ねていたが、空き部屋には鍵を使って玄関から入っていたという。管理人でもないマンションの空き部屋の鍵を、どのようにして入手したのか。背景にあったのは、男の経歴と不動産業界の一部で定着したある慣習だった。

■空き部屋を経由

 男は大阪市中央区南久宝寺町、無職、西村祥伸被告(28)。大阪市や大阪府吹田市で平成30年8~10月、空き巣や自転車盗を繰り返し、窃盗罪などで起訴された。

 狙ったのは、オートロックがなく、空き部屋があるマンションやアパートだ。まず、空き部屋のベランダから隣室の様子をうかがい、入居者の有無を判断。人が住んでいれば、インターホンを押すなどして留守を確認し、ベランダで隣室との間を隔てる防火壁を押し破り、窓ガラスを壊して侵入していた。

 犯行は日中が中心で、空き部屋とはいえ、ベランダに外から侵入しようとすれば、近隣住民らに目撃されるリスクが高い。ところが、西村被告はいとも簡単に、玄関から空き部屋に上がり込んでいた。

 悪用したのは物件の内覧用の鍵。管理する不動産業者がガスや電気のメーターボックス内などに隠しておいたものだった。場所さえ知っていれば誰でも入手できる状態で、空き部屋とはいえ、住人側からすれば不用心極まりない。しかし、大阪府内のある不動産業者の男性は「珍しいことではない」と明かす。

■「お客さんのため」

 不動産業者が手近な場所に鍵を隠しておく理由は、時間の節約だ。

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