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岡山食堂、手伝うと800円券

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朝定食を手渡す「カフェ・定食ぽん太」店主の横田都志子さん(左)=岡山市北区
朝定食を手渡す「カフェ・定食ぽん太」店主の横田都志子さん(左)=岡山市北区

 店で1時間働くと800円分の食事券をあげます-。岡山市北区国体町の「カフェ・定食ぽん太」は一風変わった「テゴ制度」を取り入れている。テゴは岡山では「手伝い」の意味がある。1人で店を切り盛りする横田都志子さん(52)は「自分へのご褒美に券を使っても、誰かにプレゼントしてもいい。人とのつながりを感じられる場所になれば」と話している。

 「いろいろな世代の人と話ができるので刺激になる。誰かの役に立てた達成感もある」。夫を亡くし1人暮らしの無職女性(70)が満足げな表情を見せた。昨年12月、テゴのために1時間かけて市中心部の店を訪れた。この日は魚を焼いたり、小鉢におかずを盛り付けたりした。

 定食は鮮魚店から仕入れた魚を使った料理が中心。こぢんまりとした店内では自然と客同士の会話が生まれる。

 横田さんは建築士として働く傍ら「食で人を元気にしたい」と飲食店の計画を練ってきた。第二の人生の舞台としてカフェ・定食ぽん太を開いたのは昨年9月。テゴ制度は東京の食堂の取り組みを参考にし、1日に2人受け入れている。

 人と話がしたい、対人恐怖症を克服したいなど、テゴの理由はさまざまだ。貧困家庭の子供を支援する法人運営にも関わる横田さん。子供もテゴに加わってほしいと、箸袋にスタンプを押したり、テーブルをふいたりする作業もある。

 店の入り口には、食事券を誰かに譲るために貼り付ける「恩送り」のボードが置いてある。「ご飯代がなくて借金するくらいなら、ここで食べてもらったほうがいいでしょ」と横田さんは笑う。

 「食事は人を笑顔にさせてくれる。困った時に立ち寄ることができる、止まり木のような店にしたい」。営業時間は午前7時から午後2時。定休日は木曜日と1日、17日。

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