PR

産経WEST 産経WEST

「3本柱」に続け藤浪 矢野阪神キャンプリポート(中)

 この選手の場合、「競争」の相手は他の選手よりもまず、自分自身なのかもしれない。昨季、プロ入り最悪の防御率5・32に終わった藤浪は、キャンプ終盤のブルペンで一球一球に願いを込めるように投げ込んでいた。

 2月24日に行われた中日とのオープン戦では、相変わらずの乱調癖を露呈。6四死球が絡んで4回で4安打3失点を喫した。制球力を高めるため、フォームの調整を繰り返している。

 昨季の防御率がリーグ2位だったチームは今オフ、投手陣のさらなる強化に成功した。オリックスで2桁勝利を5度、通算74勝をマークした西と、昨季中日で13勝を挙げたガルシアだ。

 西はキャンプ初日からブルペン入り。26日の紅白戦では実戦初登板し、先発で1回2安打1失点とまずまずの内容だった。内野との守備連係の練習では抜群のフィールディングを見せ、甲子園のマウンドに早く慣れようと、スタッフと調整を重ねる熱心さも際立った。自慢の制球力を生かすには配球について捕手との意思疎通が重要となるが、「マウンド上で困らないように話し合っていきたい」と意欲を見せた。

 打たせて取る投球を持ち味とするガルシアの調整も順調だ。「最高の状態で開幕を迎えたい」と、スタミナ強化と変化球の質の向上を今後の課題に挙げる。

 この2人に、昨季チーム唯一の2桁となる11勝(7敗)を挙げたメッセンジャーを加えた実績十分の「3本柱」が開幕投手の有力候補だ。先発ローテーションの基軸となるのも間違いない。

 守護神の座をめぐる競争も激しい。ベテラン藤川が「心の強さを重要視してやっている」と意欲を燃やせば、そこに昨季32セーブのドリスや、鋭いカットボールで矢野監督をうならせた新加入のジョンソンも名乗りを上げる。

 一方、若手はアピール不足が否めず、矢野監督は「現状は思うようにいっていない。レギュラーは奪い取るもの」と奮起を促す。昨季プロ初勝利を含む6勝(10敗)を挙げて飛躍した20歳の才木に、7勝(7敗)だった24歳の小野。なにより不振を乗り越えた藤浪が先発争いに加わったとき、最下位からの逆襲に向けた陣容が整う。(吉原知也)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ