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【プロの仕事】ウエディングケーキは失敗できない

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結婚式場、大阪セントバース教会のパティシエ・澤野卓浩さん=14日、大阪市中央区の大阪セントバース教会(南雲都撮影)
結婚式場、大阪セントバース教会のパティシエ・澤野卓浩さん=14日、大阪市中央区の大阪セントバース教会(南雲都撮影)

 結婚式を華やかに彩るテーブルの主役・ウエディングケーキ。ブライダル会社「TAGAYA(タガヤ)」が運営する「大阪セントバース教会」(大阪市中央区)でパティシエとして働く澤野卓浩(たかひろ)さん(36)は、婚礼客の大切な一日を演出するために腕をふるっている。

 デザインは事前の打ち合わせでリストの中から選んでもらうが、中には「こんなケーキを作ってほしい」とイメージ図を描いて持ってくるカップルもいる。いろいろな国を旅行したという新婦からは「旅の思い出をケーキにしてほしい」と頼まれた。1週間ほど悩み、新郎新婦を飛行機に見立て、訪れた国々に印をつけた世界地図をモチーフにしたケーキを作った。

 ケーキ入刀は結婚式最大のハイライトになるが、厨房(ちゅうぼう)で作業に追われているためにその瞬間は見ることができない。披露宴が終わって、「評判が良かった」とスタッフから声をかけられると、ホッと胸をなでおろすという。

 「一生に一度の結婚式を壊すわけにはいきません。もしイメージと違っていたら困りますから、毎回、ドキドキします。結婚式翌日にお客さんからかかってくる電話が怖い」と笑う。

 嵯峨芸術大学(現・嵯峨美術大学、京都市右京区)に在学中、大阪市内のケーキ店でアルバイトをしていた。その際、かつて吹田市にあった洋菓子店でチョコレートケーキを食べて衝撃を受けた。「アルバイト先のチーフにすすめられたのですが、一口食べて全然違いました。自分も人を感動させられるケーキを作りたい」と思い、パティシエを目指すことにした。

 大学卒業後の平成17年4月、神戸製菓専門学校(神戸市中央区)に入学。「製菓衛生師科」で菓子作りの基礎技術のほか、アレンジやアイデアを形にする応用力を学んだ。デコレーションの感性を磨くために、美術館にも通いつめた。

 翌18年にチョコレート専門店「ショコラティエ パレ ド オール」に入社。見習いからスタートし、3年目からはケーキの仕込みから焼き上げまでのすべてのセクションをこなせるようになった。23年からは“スイーツ激戦区”といわれる神戸市のケーキ店を経て、28年に大阪セントバース教会で働くようになった。

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