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【フェルメール事典】第1部(9)「メイド」ドラマ生む恋の仲介者

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ヨハネス・フェルメール《恋文》1669-1670年頃 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893
ヨハネス・フェルメール《恋文》1669-1670年頃 アムステルダム国立美術館 Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893

 17世紀のオランダ風俗画には頻繁にメイドが登場する。海洋貿易で欧州屈指の繁栄を誇っていた当時、裕福な市民階級がメイドを雇うのはごく一般的なことだった。

 女主人は君臨するというよりは、ともに働き、ときに指導、監督する役割を担った。同等の権利が与えられたメイドと女主人の関係性は、外国からの旅行者を驚かせたという。

 だが時には色恋沙汰のトラブルもあり、風俗画には欲望の象徴として描かれることもあった。

 フェルメールが複数描いているのが、女主人に届いた手紙をメイドが手渡すシーンだ。『恋文』のメイドは、戸惑う女主人に対して訳知り顔。『手紙を書く婦人と召使い』のメイドは、床に落ちた手紙を拾いもせずに意地の悪い表情で窓の外を眺めている。二人の間にどんなやりとりがあり、メイドは何を考えているのか、想像が膨らむ。

 フェルメール作品に登場する装飾品や楽器、色などキーワードからその魅力を解き明かします。

 【ガイド】「フェルメール展」 大阪市立美術館(同市天王寺区)で5月12日まで。入館料は一般1800円など。問い合わせは06・4301・7285(大阪市総合コールセンターなにわコール)。

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