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「自転車にも危険性」マナー向上が課題

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 相手と接触していなくても危険な運転で事故を誘発すれば刑事責任を問える-。大阪府警の判断は悪質な自転車運転が絶えない現状に警鐘を鳴らしたといえる。専門家からも「利用者は自転車にも危険性があると認識し、ルールを知ってマナーを向上させる必要がある」との声が上がる。

 非接触の事故で、自転車の運転者が刑事責任を問われたケースは全国でもほとんどないが、大阪では過去に重大事故が起きている。

 平成23年5月、大阪市浪速区の国道でタンクローリーが歩道に突っ込み、男性2人が死亡した。捜査の結果、タンクローリーは前方に割り込んできたワゴン車を避けようと、急ハンドルを切っていたことが判明。さらにワゴン車は、信号のない場所を横切ろうとした自転車を避けていたことが明らかになった。

 府警は自動車運転過失傷害(後に同致死に切り替え)容疑で車2台の運転手を逮捕するとともに、事故を誘発したとして当時60歳だった自転車の男を重過失致死容疑で逮捕。運転手2人が不起訴となる一方、自転車の男は起訴され、有罪判決を受けた。

 交通問題に詳しい谷清司(きよし)弁護士(大阪弁護士会)は「直接の接触がなくても、無謀で不注意な運転と死亡や負傷との因果関係があれば、刑事責任を問われる可能性は十分ある」と指摘。「自分が事故に関係している可能性があれば通報したり、その場に残って対応したりすべきだ」と話す。

 警察庁によると、ここ10年間は毎年、自転車とぶつかって数人の歩行者や自転車利用者が犠牲となっている。スマートフォンを操作しながらの運転など危険な行為も目立つ。

 谷弁護士は「自転車も車両で、人を傷つける危険は十分ある。軽はずみでマナーの悪い運転が被害者に重傷を負わせることを認識し、ルールやマナーを学ぶ必要がある」としている。(北野裕子)

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