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「長時間労働で適応障害」大阪府立高校教諭が府を提訴

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 大阪府立高校の男性教諭が、適応障害を発症して休職したのは授業準備や部活動指導などによる長時間労働が原因として25日、大阪府に約230万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。原告側代理人によると、公立学校の現職教員が過重労働の責任を問う国家賠償法に基づき自治体に損害賠償請求するのは初めてという。

 提訴したのは、西本武史さん(31)。訴状によると、西本さんは民間企業で勤務後、非常勤講師を経て平成24年に府立高校の教諭として採用された。

 28年に現在の高校に赴任して以降、長時間勤務が続いていたといい、29年度には世界史の教科担当とクラス担任、生徒指導のほか、ラグビー部の顧問や海外語学研修の引率も担当。29年7月中旬ごろに適応障害を発症し、同年9~12月と30年2~3月に休職した。

 原告側は、時間外勤務が適応障害を発症する直前1カ月間が126時間、その前月が155時間で精神障害の労災認定の目安(発症直前の2カ月間で各月120時間)を超えていたと指摘。「校長は長時間勤務を知っていたのに勤務内容を軽減する措置を取らなかった」などとし、府には安全配慮義務違反があったと主張している。

 大阪市内で会見した西本さんは「社会全体で教員の長時間勤務について考えてほしい」と訴え、代理人の松丸正弁護士は「教員はいくら働いても自主的・自発的とされてきたが、問題だ」と話した。

 大阪府の酒井隆行教育長は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えたい。府教育委員会としてはこれまでも長時間勤務縮減に向けた取り組みをしてきており、今後も教職員の働き方改革を一層進める必要があると考えている」とする談話を出した。

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