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築50年の団地、分譲マンションに建て替え 大阪・吹田

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千里津雲台A分譲住宅の跡地では、新マンションの建設工事が進んでいる=平成30年12月27日、大阪府吹田市(吉国在撮影)
千里津雲台A分譲住宅の跡地では、新マンションの建設工事が進んでいる=平成30年12月27日、大阪府吹田市(吉国在撮影)

 住民の負担を抑えて建て替えにこぎ着けたケースもある。昭和30年代に大阪府北部に造成された千里ニュータウンにある、築50年の団地5棟(計96戸)が年内に、全202戸の分譲マンションへ建て替えられる予定だ。

 昭和41年に建設された吹田市にある千里津雲台(つくもだい)A分譲住宅で、築30年を過ぎた頃から外壁の劣化や階下への水漏れが発生。住民らは平成25年ごろから建て替えや大規模修繕の検討を始めた。だが、多くは60~70代で「今のまま住み続けたい」という意見が根強かった。

 最大のネックは住人の負担額だった。大規模修繕の場合、修繕積立金以外に1戸あたり約600万円が必要となるからだ。

 一方、建て替えにより戸数を増やし外部への分譲も可能になる案も検討された。新たな分譲収入で建て替え費用を補うほか、マンション開発業者が住人から1戸約1900万円で買い取り、住人はその資金を基に建て替えた新マンションか別の場所に移るかを選択。新マンションの約2045万円のタイプの部屋に入居すると、追加負担が差額約145万円と、費用の抑制につながった。

 マンションの管理組合は建て替えの必要性を呼び掛け続け、28年8月に全96戸中92戸の賛成を得て、区分所有法の要件をクリア。工事中の仮住居や引っ越し費用に修繕積立金を充てるなどし、住人の負担を軽減させた。

 組合理事長の田畑祐子さん(57)は「奇跡的に好条件が重なった」。建て替えに携わった兵庫県西宮市のコンサルタント会社代表、根津昌彦さん(48)は「高齢の住人には、新マンションでの暮らしや子らへ残す資産としてのメリットなど、不安を取り除くため説明を重ねた結果が功を奏した」と話した。

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