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陽明学者方谷の足跡案内、岡山・高梁市

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資料展示だけでなく、他の関連施設の情報も案内。24日オープンの「山田方谷記念館」=岡山県高梁市
資料展示だけでなく、他の関連施設の情報も案内。24日オープンの「山田方谷記念館」=岡山県高梁市

 幕末の著名な陽明学者、山田方谷(ほうこく)(1805~77年)を顕彰する「山田方谷記念館」が24日、岡山県高梁市向町の旧市図書館にオープンする。他の方谷関連施設の情報も充実させているのが特徴。整備した市教委は「方谷の足跡をたどる際の案内拠点として機能させたい」としている。

 方谷は同市にある備中松山城に藩庁を置いた備中松山藩の重臣で、危機的状況にあった藩の財政を立て直したことで知られる。

 記念館は、2階建て建物の1階部分のうち約130平方メートルを活用。総事業費1950万円をかけて改修した。館内は、儒学者への道▽藩政改革▽教育への情熱-のテーマ別に構成されている。

 展示資料20点のうち14点は、生誕地の同市中井町や終えんの地の同県新見市大佐町にある資料館などが所蔵する資料のレプリカ。なかでも興味を引かれるものに、方谷の教えを請うため備中松山藩を訪れた越後長岡藩士・河井継之助(つぎのすけ)が記した旅日記「塵壺(ちりつぼ)」がある。

 元県立博物館長の田村啓介・市教委参与は「当初は農民出身の方谷を過小評価していた継之助が、人間性や改革の成果を知るにつれて態度を変化させていく心の機微が見て取れて面白い」と話す。

 そのほか、方谷が4歳で揮毫(きごう)した「天下太平 国土安全」の書や政治信条を記した「至誠惻怛(しせいそくだつ)」の額、肖像画などを展示。二松学舎大を創立した三島中洲ら著名な「教え子」たちの紹介パネルや、アニメーションで業績をたどるコーナーもある。

 居宅をはじめ、教鞭(きょうべん)を執った松山藩の藩校跡や私塾跡、“出張先”だった同県備前市の旧閑谷学校といった市内外の関連史跡も案内する。

 田村参与は「備中松山城を訪れるルートの途中にあり、関連施設の情報も充実しているので、複製資料の本物を尋ねて足を伸ばしてもらえたら」と期待している。入館料は一般500円、小・中学生250円。問い合わせは同館(0866・22・1479)。

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