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伊丹市、隈研吾氏設計で庁舎建て替え

伊丹市新庁舎の完成予想図(市提供)
伊丹市新庁舎の完成予想図(市提供)
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 伊丹市は今夏にも、2022年度に完成予定の新庁舎建設に着手する。20年東京五輪の主会場になる新国立競技場のデザインを手がけた建築家の隈研吾氏(64)の事務所が基本設計を担当。総工費は約138億円に上る見通し。一方で、建設予定地に設置されている石の彫刻を巡り、撤去したい市と保存を望む制作者の間で意見の食い違いが生まれている。(中井芳野)

 現庁舎は昭和47年完成。平成14年の耐震診断で強度不足が指摘されたこともあり、建て替えが決まった。市の計画によると、新庁舎は地上6階、地下1階建てで、現庁舎の北側緑地と西側駐車場を敷地に建設する。耐震と免震の組み合わせでコストを削減し、併設する広場では災害時に炊き出しなどが可能。清酒発祥の地で知られる伊丹らしく、酒蔵の壁を思わせる白色の外壁を取り入れる。

 ただ、建て替えに伴い新庁舎の建設予定地に設置されている石の彫刻の撤去が決まっており、制作者側から保存を求める声が上がっている。

 彫刻は昭和60年に彫刻家グループ「環境造形Q」が制作したもので、高さ約4メートル、重さ約42トン。市は昨年の大阪北部地震を機に彫刻の耐震性を調べたところ、一部に問題があることが発覚。耐震強化などを盛り込んだ移設費に少なくとも6千万円かかることから撤去を決めた。

 しかし、同グループの小林陸一郎氏(80)ら制作者側は「阪神大震災も耐えた貴重な芸術作品」として移設による保存を求めており、市との間で意見の違いが顕著になっている。

 市の担当者は「希望者がいれば作品を譲ることも検討している」とした上で、「納得してもらうまで作者への説明を重ねたい」と話している。

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