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「被害者救済に道」大津中2自殺・賠償命令の判決後会見

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判決後、会見に応じる男子生徒の父親(左)と代理人弁護士=19日、大津市の滋賀弁護士会館
判決後、会見に応じる男子生徒の父親(左)と代理人弁護士=19日、大津市の滋賀弁護士会館

 大津市立中2年の男子生徒が自殺したのはいじめが原因だったとして、遺族が元同級生らに対し損害賠償を求めていた訴訟で、大津地裁は19日、いじめと自殺の因果関係を認め、元同級生2人に計約3750万円の賠償を命じた。判決後の記者会見で、男子生徒の父親は「画期的な判決」と判決を評価。同席した代理人弁護士は「(司法が)いじめ被害者の救済に道を開く極めて重要な判断を示した」と意義を強調した。会見の主なやりとりは以下の通り。

代理人弁護士

 --判決のポイント

 「いじめ被害者が受ける精神的な苦痛の深刻さや追い詰められるプロセスを学問的に裏打ちする形で認定したのは初めて。今後のいじめ裁判の基本的な考え方を示した優れた判決だ。従来の裁判から踏み込み、一般的な予見可能性を認めた裁判例は過去にない。全国のいじめ自殺裁判に与える影響は極めて大きい。加害者は軽い気持ちでも重い賠償責任を負うことになると、被害者の救済に道を開く極めて重要な判断を示した。二度といじめ自殺を繰り返してはならないという司法のメッセージを大切に受け止めたい」

 --判決は自殺の予見可能性を認めた

 「これまでの判断は、自殺は特別な事情によって例外的に起こるものという枠組みが示されていた。今回の判決は、いじめによる自殺が通常起こりうるとの因果関係を認めた」

【男子生徒の父親】

 --判決の受け止めは

 「まさかこのような判決が勝ち取れるとは思わなかったので、本当に驚いた。細部にわたって事実認定されたが、警察の捜査で押収された大量の証拠と、それを裏付けてくれる生徒がいたことは恵まれていた。7年間という時間は長かったが、長い期間があったからこそ、この判決になったのかもしれない。息子はこのような判決を勝ち取るために生まれてきたのかと思う」

 --学校や教育現場に求めることは

 「強制捜査まではアンケートと同級生の協力ぐらいしかなく、家宅捜索がなければ、ここまでこれなかった。今ですらきちんとアンケートをしたり、大津と同じように報告書を作成するようなところは少ない。個人情報の関係などで『いま出すのは適切ではない』などと言われ、遺族に開示されない現状は新しい法改正の中で改善されるべきだ」

 --大津のケースでは暴力が伴っていた

 「今回の事件のように、いじめと暴力が連続しなければいじめが認められないと思われるのを危惧している。いじめだけで人を殺すことができる。教師が『このくらいならいいだろう』『大津までいけばいじめだろう』と認識するのであれば、放置してしまうかもしれない」

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