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震災被災者見守り四半世紀 「よろず相談室」理事長の牧さん、阪神から25年で引退へ

来年1月で引退することを発表したNPO法人「よろず相談室」の牧秀一理事長=18日午後、神戸市役所(西山瑞穂撮影)
来年1月で引退することを発表したNPO法人「よろず相談室」の牧秀一理事長=18日午後、神戸市役所(西山瑞穂撮影)

 来年1月に阪神大震災から25年となるのを機に、被災者への訪問活動などを続けてきたNPO法人「よろず相談室」(神戸市東灘区)の牧秀一理事長(69)が同法人からの引退を決めた。18日に神戸市役所で会見し、「ずっと死と直面し、少し疲れたというのが正直なところ。支えてくれた人に感謝を伝えたい」と述べた。

 市立定時制夜間高校の教諭だった当時、同区の自宅で被災。9日後に避難所を訪れ、ボランティアから「先生やから人の話が聞けるでしょう」と言われたことが活動のきっかけになった。

 活動は被災者やボランティアの協力で少しずつ拡大。復興住宅への訪問や平成23年の東日本大震災の被災地支援を行う一方、「つらい生活を続けているのに正確な実態が把握されていない」(牧さん)という「災害障害者」について、国や自治体に調査や支援の必要性を訴えてきた。

 会見では「ほっとかれへんという気持ちだった。(被災者は)一人ではないと感じることで、少し前向きに生きることができたのではないか」と振り返り、「活動を通じて『人は人によってのみ救うことができる』と確信した」と話した。

 法人の活動は残りの8人のメンバーが引き継ぐ。牧さんは依頼があれば講演などは行う予定で、「あと1年は証言記録の編集と災害障害者問題に全力投球する。その後も自分にできる社会貢献は続けたい」とした。

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