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【マカオ変貌(下)】中国が不正締め付け…IRはファミリー重視で再び成長

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メルコリゾーツ&エンターテインメントのショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」のフィナーレ=マカオ(黒川信雄撮影)
メルコリゾーツ&エンターテインメントのショー「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」のフィナーレ=マカオ(黒川信雄撮影)

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の発展とともに成長してきたマカオ経済が一時期、大幅に縮小したことがある。中国の習近平国家主席が2014年12月、現地で演説したことがきっかけだった。

 「マカオ経済は産業の多角化を図るべきだ」

 当然とも受け取れる内容だが、この発言を契機に、経済の牽引(けんいん)役であるカジノ市場からVIP(ビップ)と呼ばれる超富裕層の客足が急速に遠のいたのだ。

腐敗官僚がマネロン

 背景にはマカオのIR業界の構造的問題があった。収益の8~9割をカジノが占め、なかでもVIP客への依存が高かった。12年時点では、マカオのカジノ売上高全体の約7割をVIP客がたたき出していた。

 一晩に数億円も賭けるVIP客の実態はベールに包まれている。中国の経済発展を受けて企業経営者や不動産保有者が急増した一方で、腐敗官僚も少なくないと指摘された。カジノのチップで賄賂のマネーロンダリング(資金洗浄)をしていたとの疑惑もある。

 習氏の発言の狙いについて、マカオ情勢に詳しい日本国際情報学会の増子保志専務理事は「不正行為を働く官僚を締め付ける意思を示すとともに、マカオのイメージを改善する狙いがあった」と指摘する。

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