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【昭和39年物語】(48)南海軍団の「予言」…「阪神がひっくり返すで」

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9月26日の大洋戦に逆転勝ちした阪神。捕手の山本哲は泣きながらバッキーに飛びついた
9月26日の大洋戦に逆転勝ちした阪神。捕手の山本哲は泣きながらバッキーに飛びついた

 9月23日、巨人とのダブルヘッダーを連勝した大洋は、優勝マジックを「2」として甲子園球場に乗り込んできた。阪神に1勝すれば…だが、24日に予定されていた“決戦”第2ラウンド(ダブルヘッダー)は雨天中止。翌25日も甲子園球場の電気設備の故障で中止となった。実はその頃、関西地方を台風20号が襲っていた。

 “決戦”は台風一過の26日、青空の下で始まった。第1試合はバッキーが大洋打線を4安打に抑え5-0で完封勝ち。そして第2試合は“救世主”本間が先発した。

 ◇9月26日 甲子園球場(第2試合)

 大洋 000 020 000=2

 阪神 000 000 12×=3

 (勝)村山22勝18敗 (敗)高橋重17勝11敗

 (本)藤井(9)(高橋重)

 本間は力投し5回3安打2失点。六回から村山にマウンドを託し、ロッカールームでシャワーを浴び、少々肩を落としながらネット裏のスタンドに戻った。そこには貸し切りバスで観戦にやってきた南海の選手たちが陣取っていた。

 「きょうで終わりですわ」と本間は“牛ちゃん”の愛称で呼ばれる南海・鈴木孝雄の隣にすわった。鈴木は中京商で本間の1年先輩だった。その鈴木が「心配せんでも、この試合、阪神がひっくり返すで」と笑った。

 「優しい先輩やなぁ」と思って他の選手たちを見ると、皆、「そうだよ」というようにうなずいている。なんと、慰めではなく、南海の選手たちが、本気で阪神の勝利を“予言”したのである。

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