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【鬼筆のスポ魂】甲子園のマウンドが硬くなる 日本の投手に適合するか

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登板する阪神のランディ・メッセンジャー=甲子園球場=2018年10月9日(撮影・森本幸一)
登板する阪神のランディ・メッセンジャー=甲子園球場=2018年10月9日(撮影・森本幸一)

 甲子園球場のマウンドが今季から硬くなる。阪神球団の要望を球場側が受け入れた。現在行われている阪神の春季キャンプ地、沖縄県の「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」に新設されたブルペンのマウンドも新たな硬度で作られた。

 「球団から要請されました。宜野座のブルペンも同じ硬さです。新加入のジョンソンが『メジャーと同じ硬さだ』と言ってました」と話すのは阪神園芸の金沢健児甲子園施設部長。メジャーのマウンドの土を専門で作っている米国の会社から輸入し、コンパクション(硬度を表す尺度)を昨季までの19から25に上げた。「一般の人に分かりやすく言うとゴルフのグリーンですかね。一般のアマチュアゴルファーのグリーンは8・5~9フィートの速さ。プロのトーナメントは13フィート以上。アマからプロのトーナメント用に変えたということですね」(金沢部長)

 昨年の日米野球で使われた硬いマウンドが出場した岩貞らに好評だったことや、中日から移籍したガルシアも昨季13勝のうち10勝が硬いマウンドのナゴヤドームだったことなどから球団側が結論を下した。日本高校野球連盟にも説明し、了承を得ていることから3月23日開幕のセンバツ大会も同じ硬さのマウンドになることが濃厚だ。

 すでに第3クールに突入した阪神のキャンプでは投手陣から新しいマウンドに対する不平不満は出ていない。メッセンジャーやガルシア、ジョンソン、ドリスら外国人投手にも好評。昨季は本拠地の甲子園球場で球団史上ワーストとなる39敗を喫した。硬度の変更がチームに追い風を吹かせるかもしれない。

 ただ、阪神の若手投手陣の投球練習を捕手の背後で見守っていた阪神OBの一人は気になる言葉を漏らしていた。

 「全体的に若い投手のボールの質が軽い気がする。とくに投球数が50球を超えてくると粘りっ気がない。どうしてかなぁ…とみていると、全体的に上半身に頼った投げ方なんだ。下半身を主体にした投球じゃないからボールにスタミナがない」

 硬いマウンドのメジャーリーグでは投手は走り込みを主体とする練習方法ではなく、筋トレによる上半身の強化に主眼を置いている。硬いマウンドでは下半身の力がうまく腕の振りに伝わらないからで、松坂(現中日)や上原(現巨人)、藤川(現阪神)や現在の大谷(エンゼルス)らがそろって肘を故障したのも硬いマウンドで肩や肘への負担が増した影響といわれている。今の阪神投手陣も走り込みよりも筋トレによる上半身の強化に練習時間の多くが費やされているのでは…と阪神OBは心配していた。

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