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LGBTの終活、仏教界が対策本腰

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 講師に招かれた浄土真宗本願寺派僧侶で龍谷大非常勤講師の中平了悟さん(41)は、学生から「性同一性障害の治療のため」と書かれた授業の欠席届を受け取ったとき、どう対応していいか困惑した経験があったという。以来、兵庫県尼崎市の自坊で、LGBTについて地域住民や当事者らと語り合うイベントを開催してきた。

 中平さんは「多様な性の在り方を認めることは『あなたは、他の誰でもないあなたの人生を生きている』と伝える仏教のメッセージに通じる」と指摘。浄土宗大阪教区の中山正則教化団長は「各自が固定観念を排し、僧侶としての自覚を持って活動するきっかけになった」と語った。

ガイドライン制定

 僧侶が創業し樹木葬や寺院の支援などを行う株式会社アンカレッジ(東京都港区)は、LGBTがカップルで寺院墓地に入る際に寺院が配慮すべき点を、近くガイドラインにまとめる。

 LGBTのカップルは婚姻が認められておらず、さまざまな権利が制約されている。お墓を守る「祭祀(さいし)主宰者」をだれにするかといった課題や、のちに家族が遺骨を取り戻しに来るトラブルも想定する必要があるという。

 伊藤照男社長は「内縁関係や子供のいない夫婦にとっても、終活やお墓の問題でLGBTと共通する悩みがあるはず。さまざまな人にガイドラインを役立ててもらえれば」としている。

【用語解説】LGBT

 レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)-の英語の頭文字をとっている。電通が昨年10月、全国6万人を対象にした調査では、8.9%(11人に1人)がLGBTに該当したという。

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