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祖母が「腰機」で織った真田紐を寄贈 大阪・岬町の男性が和歌山の工房に

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「腰機」による真田紐を手にする青木さん=九度山町(山田淳史撮影)
「腰機」による真田紐を手にする青木さん=九度山町(山田淳史撮影)

 和歌山県九度山町ゆかりの戦国武将・真田幸村らが各地に伝えたとされる「真田紐(ひも)」。古来の織物技法「腰機(こしばた)」により祖母が織ったという2本の真田紐を、大阪府岬町の男性が、住民グループ「九度山真田紐研究会」(九度山町)に寄贈した。研究会の工房内で展示しており、機織機を使って真田紐作りに取り組んでいる会員たちは「とてもいい手本。いつか腰機にもチャレンジしてみたい」と喜んでいる。

 真田紐は、タテ糸とヨコ糸で織られた平たいひもで、さまざまな色や模様、幅がある。関ケ原の戦い後、九度山での蟄居(ちっきょ)生活を余儀なくされた真田昌幸・幸村父子が、生活や情報収集のために家来らに売りに行かせたとされる。「腰機」は、織物の縦方向に通るタテ糸の一方を織り手の腰につないで張り具合を調整する織り方という。

 水色や黄色、グレーの毛糸などで織られた真田紐2本(いずれも長さ約2メートル、幅約2センチ)を寄贈したのは元小学校長、川島秀臣(ひでおみ)さん(70)。約45年前に亡くなった祖母、ヨシさん(享年96)が「米寿」の内祝いに自ら織って子や孫らにプレゼントした紐だという。「元気な祖母で、かまぼこ板より大きい板に開けた穴に糸を通して、よく織っていたことを思い出します」と川島さん。

 川島さんが昨年秋に工房を初めて訪れた際、会員の女性とヨシさんが織った真田紐の話になり、再度訪問した今年1月中旬に持参したところ、「工房内で展示させてほしい」という要望を受けたため、寄贈した。

 会員の青木美佳さん(49)は「元号が変わるという今もなお、美しくて丈夫。織っていた人の温かみが伝わってくるよう」と話していた。

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