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【虎番疾風録第2章】(25)「阪神・江川」の茶番劇

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江川(左)の阪神入団を発表する小津球団社長
江川(左)の阪神入団を発表する小津球団社長

 中央の演壇に30本以上のマイクが立ち、会場後方にはテレビカメラ15台。150席用意された記者席では足らず、あふれた100人以上の報道陣が壁に沿って立ち並んだ。「阪神・江川」の入団会見は冒頭から荒れた。すでに巨人の小林が羽田空港から連れ去られ、現在進行形でトレード通告を受けている。

 阪神の江川? 今さらどんな顔をして何をしゃべるんだ-という思いが記者たちにはあった。

 「ただ今、江川選手と阪神タイガースの契約が終わりま…」。小津球団社長の言葉が終わらないうちに、早くも記者たちから質問が飛んだ。

 --巨人とは即、トレード交渉するのか

 「巨人の行動は聞いておりません」

 --江川は巨人へのトレードを前提にしないと契約はしない-と言っていたが

 「いずれ、その話は可能性もあるが、今は分からない」

 --社長はあくまでルールを尊重すると発言していたのでは? 小津社長はこの質問が出るのを待っていた。

 「実は先ほど鈴木セ・リーグ会長と今後、巨人から話があればどう処置すればいいかを話し合いました。そこで、鈴木会長から、球界並びリーグの繁栄と結束のために大乗的立場に立って阪神は考慮してくれ-と。そのかわり、世論の批判は鈴木会長とコミッショナーの2人が全責任を持つ-ということでした」

 2人の“懇願”によって阪神は、仕方なくトレードに応じる。小津社長の姿勢は、聞いていた記者たちの目には「茶番」に映った。

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