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世界もビックリ「日本人の宗教観」 ハロウィーン、クリスマス、バレンタイン 楽しい行事いいとこ取り

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 和田さんは「夫の実家は寺だけど、クリスマスも祝うし、ツリーも飾る。バレンタインデーといい、日本人はいいとこ取りなのかも」と笑った。

 ■敬意が根底に

 京都市右京区の古刹(こさつ)、退蔵院(たいぞういん)。副住職の松山大耕(だいこう)さん(40)は、寺に生まれながら、中高はカトリック系の学校で学んだ経歴を持つ。

 学生時代に旅行したカトリック国のアイルランドで民宿の女性店主に自身の経歴を話すと「アイルランドで同じことをすれば、殺されても文句はいえないわよ」と責められたという。

 当時はまだ若く反論できなかったが、その後、僧侶の修行を積む中で、日本人の宗教観の本質を理解していった。「日本人は何かを信じるというより、敬意を払う。宗教の違いに関係なく、大いなるものに対する敬意が根底にある」

 クリスマスやバレンタインなど、外国由来の宗教文化が数多く日本に根付くのも「古くから海外の文化を取り入れ、独自に発展させてきた日本らしい現象」だと好意的に捉える。

 ■「共有宗教文化」

 日本人の宗教意識を調べてきた帝京大の濱田陽(よう)准教授(比較宗教学)によると、日本人の宗教意識は、信仰を持っていない▽信仰を持っていないが、宗教心は大切と考える▽信仰を持っている-が、戦後一貫していずれも3割程度だという。濱田氏は「日本人には信じるか信じないかの二項対立だけではなく、その中間的な意識が存在する」とし、「この三極構造が、宗教的対立を避け、日本人の発想を柔軟なものにしている」と話す。

 また濱田氏は、クリスマスや初詣などの文化を、信仰の違いに関係なく、誰もが親しめる「共有宗教文化」と呼ぶ。宗教には信者しか参加できない祭祀(さいし)など、共有が難しい側面がある一方で、信仰の違いに関係なく誰もが共有できる面もあるという。

 濱田氏は「グローバル化が進む現代、共有宗教文化は多様な文化を持つ人々が共存するためのクッション的役割を持ち、今後ますます重要になっていく」と指摘している。

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