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「鈴木」ルーツの屋敷が老朽化 復元に向けて寄付呼びかけ

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解体工事を終えた屋敷の復元に期待する平岡溥己さん=和歌山県海南市
解体工事を終えた屋敷の復元に期待する平岡溥己さん=和歌山県海南市

 全国の鈴木社長、力貸してください-。日本で2番目に多い鈴木姓の発祥地とされる和歌山県海南市の「鈴木屋敷」の復元に向け、市が企業版ふるさと納税を活用した寄付を呼びかけている。屋敷のある神社は、全国の鈴木さんが訪れる「巡礼地」。寄付金を活用して屋敷を改修し、一般公開も検討している。発祥地をアピールする関係者は「屋敷を観光名所にしたい」と意気込む。(小笠原僚也)

 鈴木姓は、平安時代末期に紀伊半島南部の熊野地方から海南市内の藤白(ふじしろ)神社境内に移り住んだ豪族がルーツとされる。一族は昭和17年、122代当主が亡くなり途絶えたが、それまで全国各地に熊野信仰を熱心に布教して回っていたことで、鈴木姓は全国に広がったという。

 明治安田生命の平成30年の調査によると、鈴木姓は推計約182万人。佐藤姓(約194万人)に次いで全国2番目に多かった。

 一族が暮らした屋敷は神社境内にある。江戸時代末期の建築を含む木造本瓦ぶきの平屋建てで、目の前に庭園を望む座敷付きの立派な造りだった。しかし一族が途絶えた後は空き家となり、老朽化や台風による損傷も目立っていた。

 「屋敷の再生は私たちのかねての願い」。神社総代長、平岡溥己(ひろみ)さん(82)は力を込める。

  ×  ×  ×

 藤白神社はこれまでも参拝客や観光客を増やそうと鈴木姓の発祥地を熱心にPRしてきた。

 鈴木姓にのみ御利益がある限定のお守りを授与し、訪れた鈴木さんには長さ十数メートルにも及ぶ鈴木一族の家系譜のコピーを無料で配布。今では年間約700人の鈴木さんが訪れる「巡礼地」となっている。

 一方、荒廃した屋敷の復元構想は過去に何度も浮上したが、膨大な費用が壁となっていた。

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