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お城の動物園は「絶滅危惧種」か 姫路城のケース

 世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)内にある姫路市立動物園など、城跡に立地する「お城の動物園」が岐路に立たされている。国の史跡に立地することから敷地の拡張や獣舎の増築などが難しく、施設のリニューアルが進みにくい。平成23(2011)年策定の「姫路城跡整備基本計画」では、将来的な城外移転を前提に32(2020)年度までに具体的な検討を進めるとしたが、移転先や時期などは白紙のままだ。全国の「お城の動物園」も同様の問題を抱えており、閉園や移転が相次いでいる。(荒木利宏)

開園当時の姫路市立動物園(同園提供)
開園当時の姫路市立動物園(同園提供)
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史跡としての制約

 姫路市立動物園は先の大戦の終戦から6年後の昭和26(1951)年に開園。サンフランシスコ講和条約締結を記念して姫路城三の丸広場の東側に設置された、歴史ある動物園だ。タイから輸入したインドゾウ「姫子」など16種でスタートし、平成30年4月現在、2代目の「姫子」をはじめ、キリンやホッキョクグマなど105種を飼育している。

 毎年6月のカバの歯磨き体験や、新旧の干支にちなんだ動物が登場する年末の引き継ぎ式では、地元の児童や保育園児らが参加する。29年度には約50万人の来場者があった。市内に住む60代の主婦は「城から近く、市民にとって身近な場所」と話す。

 ただ、城内という立地がネックとなり、30年以上にわたってあり方についての議論が続いている。

 園の設置から5年後の昭和31年、姫路城は文化財保護法に基づく特別史跡に指定された。当時の城内には動物園のほか、市役所や裁判所、警察署、市営住宅などがあったが、本来の城になかった建物は整理する方針のもと、姫路市が中心となって整備事業を進め、官庁や住宅は城内から姿を消していった。

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