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27日に和歌祭の「御船歌」公演 小中学生ら稽古に励む

御船歌の稽古をする小中学生ら公演メンバー=和歌山市
御船歌の稽古をする小中学生ら公演メンバー=和歌山市

 紀州徳川家の初代藩主・徳川頼宣(よりのぶ)が始め、一度は途絶えたが復活した紀州東照宮(和歌山市和歌浦西)の和歌祭で歌われた「御船歌(おふなうた)」を披露する公演が27日、和歌の浦アート・キューブ(和歌浦南)で行われる。文化庁などが東京五輪に向けて伝統文化の魅力を発信する「ニッポンたからものプロジェクト-日本遺産×LiveArt-」のイベント。出演予定の小中学生らは本番に向け、専門家の指導も受けて熱心に稽古に励んでいる。

 市内の梶取(かんどり)地区の道場に18日夜、出演予定の小中学生ら6人が稽古のため集まった。思い切り息を吸い、大きく口を開いて「アー」「エアー」「ヨーイヤサー」と力いっぱい歌声を響かせた。

 御船歌は発音が難しく、御船歌の復興に貢献した和歌山大学の吉村旭輝特任准教授が稽古の様子を見守る中、何度も繰り返しては、わずかな音程の差などを互いに確認し調整した。

 御船歌は和歌祭の際、海上で船をこぐリズムに合わせて男が歌う労働歌。代々湊町(現湊地区)の人々らが歌い、以降も和歌祭の渡御行列で船を引く練り物の際に歌われたが、昭和55年を最後に断絶。しかし和歌山県が平成21年、かつての音源を発見して復活した。

 吉村氏は「和歌の浦だけでなく、他の地域についても歌われている和歌山色の強い歌。和歌山の伝統芸能として、しっかり伝承していかなくてはならない」と語る。

 公演も復活した御船歌を広めようと、市が後押しし実現した。

 稽古は週1回ペースで続けている。本番は大人も含めた15人ほどのメンバーが出演する予定だ。

 半年前から稽古に参加している地元の小学6年、岩垣有真君(12)は「昔の言葉が使われていて歌うのが難しいですが、和歌山の歴史に興味がわくようになりました。本番では精いっぱい歌いたい」と笑顔をみせた。

 市の担当者は「和歌の浦の美しい景色を背景にしたイベント。ぜひ多くの方に来てもらい、和歌の浦について関心を深めてほしい」と呼びかけている。

 公演は午後2時開演。参加無料。当日券(先着順)もある。問い合わせは市観光課(073・435・1234)。

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