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大津絵の魅力パリで発信 「サブカルの原点感じて」

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「猫と鼠」(大津市歴史博物館提供)
「猫と鼠」(大津市歴史博物館提供)

 フランスで日本文化を紹介している拠点「パリ日本文化会館」で4~6月、江戸時代初期の大津で生まれた大津絵を展示する企画展「大津絵-江戸時代の庶民絵画-」が開かれる。大津絵を扱う大規模な企画展が欧州で開催されるのは初めて。共催する大津市歴史博物館は「大津絵を多くの人に知ってもらう機会になれば」と期待を寄せている。(花輪理徳)

 大津絵は鬼や動物をユーモラスに擬人化して描く画風が特徴で、江戸時代に交通の要衝だった現在の大津市追分町周辺で、街道を行く旅人を相手に土産物として販売されていた。皮肉の効いた狂詩が添えられるなど大衆向けのポップアートとして発展。大津の名産として知られるようになった。

 一方で、僧衣をまとわせた鬼などの意外性に富んだ大津絵は多くの海外の芸術家の関心も集め、パブロ・ピカソは、ネコに振る舞われた酒を飲んでまんまと捕えられてしまうネズミを描く「猫と鼠」という画題の大津絵を所蔵していた。

 企画展では大津市歴史博物館の収蔵品約30点を含む大津絵約110点を展示。スペインやフランスなどに所在されている大津絵も多く展示する予定という。

 大津絵の大家として知られた四代目高橋松山さんの作品も展示されるといい、大津絵の普及に努める絵師、五代目高橋松山さん(48)=大津市三井寺町=は「面白くてユーモラスな大津絵の魅力はどこでも通用するはずだ」と自信をのぞかせる。

 大津市歴史博物館の横谷賢一郎学芸員(50)は「鬼や動物を擬人化し、キャラクターとしてユーモラスに描く大津絵には現代の漫画やゆるキャラに通ずるものがある」と指摘。「現在世界で高く評価されている日本のサブカルチャーを生み出した土壌を感じてほしい」と話している。

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