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【虎番疾風録第2章】(13)コミッショナー「裁定」出る

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「却下」のコミッショナー裁定を報じたサンケイスポーツの記事に見入るサラリーマンたち
「却下」のコミッショナー裁定を報じたサンケイスポーツの記事に見入るサラリーマンたち

 巨人が江川との電撃契約を発表してから1カ月、ついに金子コミッショナーの「裁定」が下った。この間、金子は熟考に熟考を重ねた。幾度となく両リーグ会長との話し合いを重ね、資料を取り寄せ、関係者への事情聴取も何度も行った。ミツ夫人によると…。

 「真夜中に主人のうなり声で目を覚ますと、突然、大声が響きました。“何をバカなことを!”って。驚いて部屋に行くと眠っている。寝言だったんです」

 江川問題が起きてからは食事も進まず、やつれたという。

 「口を開けば“どうすれば一番いいかなぁ…”とそればかり。四六時中、頭の中は江川問題のことしかなかったみたいです」

 12月21日午後3時すぎ、東京・芝の東京グランドホテル3階「桜の間」で記者会見が行われた。報道記者160人。新聞関係23社、テレビ、ラジオ12社、そして雑誌関係者も数社会場に入った。

 ざわめきがスーッと静まった。両隣に鈴木、工藤両連盟会長を従え、席を立った金子コミッショナーが声を発した。

 「慎重の上にも慎重を期して、本日、裁定を行いました」。背筋を伸ばし、真っすぐ前を向く。78歳とは思えない凜(りん)とした声が会場に響いた。

 「これだけ大きくなった問題ですから、私の能力の及ぶ限り、すべての角度から検討しました。ダメにダメを押して得た結論が、やはり『却下』ということになったのであります」

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