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【野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志】納得することで頑張れる

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自主トレを公開し、キャッチボールをする阪神・西勇輝。後ろは一緒に練習した阪神・藤浪晋太郎 =甲子園球場(撮影・水島啓輔)
自主トレを公開し、キャッチボールをする阪神・西勇輝。後ろは一緒に練習した阪神・藤浪晋太郎 =甲子園球場(撮影・水島啓輔)

 楽天の監督を務めて分かったことがある。投手の補強は一番難しい。シーズンによって好不調の波があり、成績の見通しを立てにくいからだ。

 先発ローテーションを5人で回すとして、抱える投手陣を5本指にたとえてみる。負け数よりも勝ち数が多く、貯金をつくるのがエース格の「親指」と2番手の「ひとさし指」。3番手の「中指」は10勝10敗のイーブンに持ち込む。4番手の「薬指」と5番手の「小指」は借金となっても仕方がない。鍵を握るのは「中指」だ。1勝でも2勝でも貯金を増やせれば、優勝争いに加わることができる。

 これを、最下位からの巻き返しを期す阪神に当てはめてみよう。オフにオリックスからフリーエージェント(FA)宣言した通算74勝の西勇輝投手と、中日で昨季13勝を挙げたオネルキ・ガルシア投手を獲得した。2人はある程度、勝ち星の計算が立ちやすい投手。阪神在籍の9年間で95勝をマークし、安定感のあるランディ・メッセンジャー投手を加えた3人で「親指」と「ひとさし指」の座を争うことになるだろう。

 さらに、昨季は5勝に終わり、2軍生活も経験した藤浪晋太郎投手が復活を遂げれば、充実した投手陣ができあがる。選手とのコミュニケーションを大切にし、個性を生かそうとする矢野燿大(あきひろ)監督の指導姿勢にも期待が持てる。

 重要なのが、2月1日に始まる春季キャンプでどう指導するか。シーズン終了直後の秋季キャンプは個々の技術力を高めるため、練習の「量」を重視する。だが、新シーズンに向け、チームとしてレベルアップしていく春季は「質」が求められる。紅白戦など試合形式の練習が増え、レギュラー争いが激化する。1軍で開幕を迎えるのか、それとも2軍行きとなるのか。生き残りを懸けた選手の必死さも、秋季とは別物だ。

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